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賃貸物件にスマートキーを採用できるか?【実験】

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不動産会社として、不動産オーナーとして、電子錠を賃貸物件に採用できるか検証します。
賃貸マンションや賃貸オフィスビル、自社の事務所などでスマートロックが採用できるか、実際に購入して実験してみます。

商品の紹介ではないので商品詳細は公式サイトを確認いただくとして、この記事では実際の使用感を中心に書いていきます。

僕の使用目的は、

  • 賃貸物件をスマートキー対応する
  • 賃貸仲介業者の案内時の鍵対応を遠隔化する
  • 自社内の各扉をスマートキー対応する
  • 自分の鍵を極力少なくする

です。

 

【実験】自宅で試してみる

今回購入したのは、sesame mini

直販で1万円ぐらい。注文から2日で手元に届きました。
賃貸物件や社内の各扉につけることを想定しているので、今回は価格を重視しました。
ちなみに、この話を知人としていたらキュリオニンジャロックというスマートキーを無料でお借りできることになったのであらためて別記事で検証、比較してみたいと思います。

 


箱をあけるとこんな感じ。説明書も中に入っています。

 

設置したところ。結構コンパクトでかっこいいですね。設置方法は後述します。

 

 

結論

まずは結論から。

簡単に設置、運用開始できて使用感もグッド!
何度も試しましたが通信できないなどの不具合もなく、デザインも満足。
専用アプリのUIもわかりやすいです。入退室管理にも使えそうですね。

でもまだ本気で信用してないので(笑)カバンには一応鍵をいれています。

 

使用感としては、

Bluetoothで接続しているので少し離れると開閉できなくなる。(wifiでのアクセスもできるみたいです)

ためしにマンションの外に出て帰宅を再現してみました。
※エントランスのオートドアがある場合は元の鍵が必要になるので要注意ですね。この場合鍵を持たないという目的は達成できません。まれにオートドアの暗証番号が公開されている物件ならいいのですが。

専用アプリを開きながらエレベーターに乗ってみましたが、自宅玄関扉のすぐ前まで行かないと本体と通信できず。ブルートゥースの通信範囲があるのでこれはやむを得ないでしょう。エレベーターの中から開錠することはできませんでした。

玄関前でアプリから開錠。かすかに扉の向こうから開錠音が聞こえて無事鍵をあけることができました。カバンから鍵の束をとりだしてガチャガチャする手間は削減されました。

これから日常的に使用してみますが、不具合の報告やその他の便利な使い方については随時更新していきます。「鍵を持たないようにする」という目的は早々に達成できそうですね。いろんな機能があるので少しずつ試していこうと思います。

ということで、自宅や会社のドアに設置するのであればすぐにでも導入できるという結論に至りました。
一方「賃貸物件をスマートキー対応する」「賃貸仲介業者の案内時の鍵対応を遠隔化する」という2つの目的はしばらくは後述の理由から様子見とします。

 

 

設置してみる

設置時間は10分ぐらいかかりました。既設のサムターンの形状に合わせるために小さなネジで調整する必要があります。ドライバーも同梱されていたのは嬉しい心遣いですね。この作業が必要ない形状であれば、両面テープはがして貼り付けるだけで超カンタンです。

箱の中には本体と簡単な説明書。付属ドライバー(市販の精密ドライバーでも可)。いろんな形状にあわせるためのアタッチメントもついています。

 

まずは既設の錠のひねってあける部分(サムターン)を確認します。この形状によって本体の接続部分の調整が必要になります。試しにはめてみて具合を確認しました。サムターンの上の部分に本体を接着しますのでアルコールで汚れと油分を拭き取ります。

 

サムターンにかぶせる部分は形状に応じて調整する必要があります。幅や高さがあうように部品をつけかえます。この作業はちっちゃいネジのとりつけが必要になるので注意してください。ネジなくしたらアウトですよ!

ドライバーも同梱されていたのですぐに作業することができました。

 

付属の両面テープで既設のサムターンにかぶせるようにしてドアに接着します。張り直しできないので水平・垂直はきちんとやりましょう。本体にもツマミがついているので手動であけることもできます。もちろん外側から従来の鍵を使ってあけることもできます。

 

専用アプリをダウンロードして、サムターンの開錠と施錠の角度をアプリから設定します。直観的に操作設定できるのは良い点だと思います。少し接続部にあそびがあるので本体のつまみが水平(施錠)になっていても、既設のサムターンは水平にならない(完全に施錠できていない)ので注意してください。本体のツマミの角度だけでなく、既設サムターンの角度も確認してしっかり施錠される角度で設定すれば問題ありません。

 

 

 

賃貸物件に導入できるか【家主向け】

賃貸物件の全戸でスマートロック対応にする

どのような運用方法を想定しているかで答えは変わってくるでしょう。基本的にはアプリで開閉するため利用者にはこのアプリをインストールしてメールアドレスの登録も必要になります。このあたりが導入の障壁になってくるのではないでしょうか。また、スマホの電源がなくなったらアプリの機動ができなくなってしまいます。管理会社としては「スマホの電池がなくなったので入室できません」という問い合わせが来ることは容易に想像できますね(笑) 「従来の鍵をいつも持っていれば良い」というのは本末転倒な気がしますし。従来の鍵の補助的な役割としてなら採用してもよいのでは。

利用者の理解が得られて全てがスマートロック化できれば権限の授与・削除だけで利用者を管理できますからシリンダー交換にかかる費用を削減できるかもしれません。また、スマートロック本体の耐用年数・価格も判断基準になってくるでしょう。

 

 

不動産業者の案内時の鍵のやりとりを簡単に【不動産業者向け】

空室を案内してくれる仲介業者と鍵のやりとりをするのは手間がかかりますよね。空室にスマートロックを設置しておけば遠隔で開閉できるのでその手間が減らせます。次の方法を想定してみます。

 

1.案内の時間中だけ遠隔操作で開錠しておく。

  • 案内の予定時間になったら遠隔操作で開錠する。
  • 案内が終わったら連絡を受けて施錠操作する。
  • 物件にwifi環境が必要。
  • 時間内であれば無関係の第三者が入室できる危険性がある。

比較的手間の少ない手法ですが時間内だけといえども鍵を開けっぱなしにしておくのはちょっと怖いですね。玄関の前から連絡してもらい、その後開錠するという方法なら良いかもしれません。その場合、管理会社側はいつでも必ず電話を受けられる体制が必要です。それでもwifi環境が無い物件はまだまだ多いので対応できる物件は限られます。

 

 

2.アプリを使用して開閉の権限を与える。

  • 専用アプリをインストールしてもらう。
  • サービスにログイン登録してもらう。
  • 案内の予定が入ったら開錠の権限を与える。
  • 案内終了後に権限を削除する。

業者の事前登録の手間が増えます。手間のかかる物件は敬遠されてしまうのでこの方式は採用できませんね。スマートロックの各事業者はそれぞれ独自規格のアプリになるので個々別々にインストール&登録してもらうことは難しいでしょう。

 

 

 

現在のところ必須設備ではないため採用は後回しか

引用:賃貸住宅新聞 2019/10

興味はあるものの全戸に設置するとなると大変な出費。空室の案内時だけに使用するとしても結構な費用がかかります。上記のように賃貸住宅における必須設備としてはまだまだ求められていないため採用は後回しですね。

 

 

また使用感や気づいた点を更新していきたいと思います。
賃貸不動産への採用はまだ先になりそうです。

 

2019/11/18 しばらく自宅で使用を続けています。鍵をかばんから出さずにすみますので便利ですね。ブルートゥースで通信しているため、玄関扉前でアプリを立ち上げてから反応するまでに少し時間がかかることがあります。体感で10秒ぐらい。

 

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