不動産管理

”事実を隠して賃貸”するということ

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師走です。名古屋大津通は大変混雑しております。停車中に日本生命&松坂屋の新築ビルをパシャリ!!

 

さっそくですが昨日の話のつづき
短期間で契約しなければならない場合のリスク【賃貸オフィス版】

 

明日契約して今週中に入居したいんだけど

これは10年ほど前の僕のお話。当社で管理させていただいている賃貸オフィスの新規入居者募集をしてたところ、かわったお客さんがお越しになりました。急な内覧アポから即日内覧。その日のうちに「明日契約して今週中に入居したいんだけど」との回答。大変ありがたいお話なのですが、、、あまりにもタイトすぎませんかね。仲介業者さんからのご紹介でしたが、検討者との面談もしていないのにいきなり数日後には入居開始したいって言われても(汗)

借主は新規立ち上げしたばかりの法人。こんなに急ぐ理由はなんでしょうか。とりあえずそのスケジュールでの契約はお断りしました。話を聞くと、現在は他の会社を運営しており、新しい会社を立ち上げたのですぐに営業したいとのこと。その時点で既に新会社で仕事を受注しちゃってるらしいです。

賃貸オフィスで入居を急ぐ人はアヤシイ!!

こちら側の条件として、代表者さんと今運営している会社での面談を希望。直接話を聞いて感じた”違和感”の裏付け調査(といってもネット検索程度ですが)を実施。早期入居、新会社設立の理由がわかりました。一言でいうと既存の会社の仕事・顧客を新会社に移していく思惑があったのでしょう(これは僕の想像)。代表者さんから聞いている内容とネットで出てくる記事との差異。これ以上は伏せますが、明らかに”事実を隠した”取引であることは確信しました。

調査結果と僕の担当者としての印象をビルオーナーに報告。ビルオーナーはそれでも契約を進めると判断。ビル側には多少のリスクはあるものの許容できる範囲であったからです。

ところが、最終的には契約に至らず。
仲介業者から受け取った契約書を見ると、借主の実印の印影と印鑑証明書の印影が明らかに違う。ワザとなのか、単なる押し間違いなのか?
これを指摘すると、仲介業者から「ホントですね。すぐ押し直してもらいます」と返答があったきり連絡がいっこうにありません。
数日後、仲介業者に催促すると検討者とその後一切連絡がつかなくなったとのこと。

こちらがいろいろ注文をつけたので愛想をつかしてやめてしまったのかもしれませんね。それともこちらが怪しんでることに気づいた?結局その人が契約を取りやめた理由はわかりませんが最後まで”違和感”の残る方でした。そして後日、本体企業の違法な業態がネット記事になっていました。結局この方も、”事実を隠して入居”したかったのでしょう。

名古屋のビジネスエリアのオフィスが軒並み苦戦していた、リーマンショック後のヒトコマでした。

 

「○○日までに入居したいのですが」→「なぜそんなにお急ぎですか?」

「短期解約の違約ってありますか」→「短期で解約するご予定ですか?」

「ネーム(看板)出さずに入居したいのですが」→「え?なんでですか?」

賃貸オフィス関連ではこんなやりとりを何度もしてきました。
余計なお世話だ!って言われそうですね^^

理由にもよりますが借主の無理なスケジュールに応じる必要はないです。急いては事を見誤ることになりかねませんからね。

 

メリークリスマス! 資料が届くまで帰れません

スケジュールがタイトな案件は特に時間をかけて調査するように。単に時間が少ないからというのではなく「急ぐ理由」に注意しろということです。物件調査もさることながら、”当事者”の調査をしっかりしなければいけません。

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”事実を隠して売買”するということ

デューデリジェンスと呼ばれる専門家による物件調査報告書などのお墨付きがある物件ならまだしも、このようなリスクが内包された物件は意外と多いものです。

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