賃貸マンション・アパート家賃動向(名古屋)

 
アットホーム公表 全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2024 年 9 月)
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※家賃に共益費・管理費を含む。
 
全体
全国の平均募集家賃上昇率トップ3に名古屋市はランク外(マンション・アパートとも)
 
前年同月比
マンション
アパート
 
いずれのタイプ、面積帯でも前年同月比上昇。
 
大型ファミリー向きが下落、それ以外の3タイプが上昇
月次の当社分析では大きな面積帯の賃貸物件が在庫として残っているのを確認している。同じ物件が数か月にわたり募集されている。物件数は少なく、供給も少ない。都心部タワマンの高層階の100㎡~の物件も見られる。
 
シングル向き、カップル向きは2015年1月以降最高値
シングル向きは2か月連続の最高値更新。グラフで見ると、2015年を基準に117%を超えている。実務でも大幅な賃料上昇は見込めていないが、若干の上昇の兆しを感じている。面積帯では30-50㎡、50-70㎡のカップル、ファミリー向けの上昇率が高い。当社月次の分析では、需給バランス的にこれらの状況がみてとれた。シングル向きは供給も多い。エリアによっては新築供給も多く、競合が多いため物件価格上昇に賃料が追い付いていない。新築供給時にAD3か月など(早く埋めたい)の物件も見られるため、瞬間的に既存物件が厳しくなるタイミングもある。
 
アパートも全面積帯で上昇。前年同月比ではマンションの上昇率と比較して低い。ただし50-70㎡ファミリーは前年同月比4.2%アップと高い。2015年を基準にしてシングル106.7%、ファミリー112.9% この10年でシングルはほぼ横ばい。