企業の保有不動産放出

企業の保有不動産放出
 
今般のコロナ禍を受けて企業が保有資産の売却、圧縮に乗り出しています。
昨日記事にもなったNTTは実に最大3兆円!もの資産を売却対象とするようです。「持たざる経営」にかじ取りし始めました。
 
当地名古屋ではどうでしょうか。当社では事業用物件や一棟ビルなどの仲介業務も行っているため、売却情報には敏感です。
 
最近になって地元の有名企業が保有不動産を売却しはじめている動きは確かに確認できています。
 
この数年間塩漬け、というか温めていた土地や、地上げのタネ地など、好景気の波にのって大型開発に備えていた案件なども放出されはじめています。
 
まだまだ価格設定は強気ですが、当時の価格よりも低い価格で売りに出ている物件もあります。
 
不動産専業に限らず、本業は別にある企業も本業の先行きが見えない中、資産売却でスリム化の動きです。
 
他方、買い手側目線も著しく悪化しています。契約直前に白紙になるケースや、事業所拡張を検討していた企業が一旦見送りになるなど、どの企業も”保留”スタンス。
 
売り手市場といわれた時代も終焉を迎え、”ナイフが地面に落ちた後”に拾う、そのタイミングを虎視眈々と狙う、待ちの市況になっていくのでしょうか。
 
日本経済新聞 NTT、最大3兆円を現金化https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58317140R20C20A4DTA000/